人を叩いたら・・・? (前半)

バスケットボールやバレーボールの「タイム・アウト」をご存知でしょうか?
実は北米では子育てにもよく登場する言葉です。

「タイム・アウト」とは、北米のプリスクールや保育園で行われている、
子供の気持ちを落ち着かせる為の方法です。

ようは、「やってはいけない」と注意された後に、「やってはいけない」事を行った場合、
少しはなれた場所で頭を冷やす、というもの。
今回はこのタイム・アウトについての「なるほど!」です。

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”人をたたいたら、ちょっと退場”(=タイム・アウト)は、
「なぜそうなったのか」「どうして自分は退場になったのか」を、
お子様にもシンプルに理解させる事ができる、とても有益な方法です。

しかし、きちんと行えている親御さんはあまりいないのが現状です。

子供にとって、自分の行動と結果の関連性を理解させる事はとても重要です。
このような説明をする事もできます。

「みんなと遊ぶことができれば、皆と一緒にいられるよ。

でも、もし誰かをたたいたら、みんなが安心できないから、

ちょっと皆から離れてなくてはいけないよ。

だって一緒に遊ぶ時は、安心して遊びたいからね。

もし叩かないでみんなと遊ぶことができると思ったら、いつでも戻っておいでね」

さて、ここで最も重要なのは、退場の時間です。
この時間の長さはお子様が自分で決めます。

お子様が自分で「叩かないで一緒に遊ぶ」と決めた時に、
みんなの中に戻ることができるようにしてあげることです。

これは、「きちんと安全に振る舞えば、皆の仲間に参加する事ができる」
という基本を理解してもらう為に重要です。

忘れてはならないのが、「安全を確保する」のが問題であり、
「叩かないのが良い事」や「叩かないでと言われたから叩かない」
というような、上(両親)から言われた事に従う、という事ではあってはなりません。

私は「タイム・アウト」という、ネガティブな印象の言葉を使うのをお勧めしません。
また、退場の場所についても、遠くはなれた寝室などではなく、
すぐに皆が遊んでいる場所に戻れるような近場にする事をお勧めします。

そうする事により、子供自身が、なるべく早く間違った行動を改め、
戻りたいという気持ちになれるからです。

また「タイム・アウト」用の椅子やエリアを設けるのも止めて下さい。
こうする事により、子供達は懲罰の汚名を着せられた、と認識してしまい、
非常に落胆させてしまいます。

また、よくタイム・アウトを推奨する人が言う「年齢+1分」という時間もよくありません。
子供が皆の所へ戻りたいと思っているのに、戻れない場合、
戻れない時間中怒り続け、復讐を思ってしまうかもしれません。
(自分で反省する事のできる子は別ですが)

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いかがでしたでしょうか?

私は、「上(両親)から言われた事に従う、という事ではあってはなりません。」
という所に”なるほど!”(というか“ドキッ”としました)と思いました。

子供に言う事を聞かせる時、「ママ(パパ)の言う事を聞きなさい!」「言われた事をやりなさい!」
的な事をついつい言ってしまっていますが、これは良くないんですね〜。

子供にしてみたら、「じゃ、常にお母さん(お父さん)の言う事を聞いていれば怒られないのか」
と思ってしまい、人から言われた事に従うだけの人になってしまいます。
「なぜそれをしてはいけないのか」をもっときちんと説明し、子供に理解させなければいけないな・・・
と思いました。

次回はトレーニングの方法と、タイム・アウトの方法、タイム・アウト後の対処法についての記事です。